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サンライズ出雲に乗った記録

無職になれば平日でも乗れる

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サンライズ出雲に乗った記録のカバー画像

寝台列車に乗ってみたい

最近、キャリアがブレイクし無職になりました。 無職がすることと言えば? 裁判傍聴? 木金にしかやっていないNTT技術史料館に行く? いろいろあると思いますが、「一度は寝台列車に乗ってみたい」「人気の列車でも平日なら空いているのでは?」ということでサンライズ出雲(または瀬戸)に乗りに行くことにします。

旅行計画

おおざっぱな旅行計画としてはこの想定です。

  • 往路: 空路(米子空港着)
  • 復路: サンライズ出雲(東京駅行き)

サンライズ出雲に乗りたいとはいえ、自身の性格からして乗車中に安眠はできないでしょう。 上り(出雲市→東京)にしても下り(東京→出雲市)にしても午前中には着いてしまうので、乗車後はホテルで夕方まで寝ますわ!みたいなことも難しい。

ということで、乗車するのは復路(自宅に帰る方面)での利用としました。 乗車中に安眠できればまぁ良し、安眠できずとも自宅で好きなだけ眠れば良い。

往路は空路を利用します。遠いですからね。 ANAのマイルが期限切れ間近なので特典航空券で使ってしまいたく、ちょうど「今週のトクたびマイル」で米子空港行きが減額されていたのでこの便にしましょう。

サンライズの予約

e5489でサンライズの予約を取ります。 なお、e5489画面の例としては次のとおりですが……この画面上の「指定席」はノビノビ座席のこと、「B寝台」はシングルツインのこと、「A寝台」はシングルデラックスのことを指しています。 ちょっと戸惑いますね。 ソロやシングルを予約したい場合は「この列車を変更」から別画面に飛ぶ必要があります。

e5489画面の例(岡山駅発着にすれば、出雲・瀬戸まとめて表示できる) e5489画面の例(岡山駅発着にすれば、出雲・瀬戸まとめて表示できる)

日程については、トクたびマイルの期間内であればいつでもOKです。無職なので。 ただ、どのクラス(座席)にするかは検討の余地があります。 ノビノビ座席(雑魚寝)はちょっと……個室のソロやシングルも嫌とは言わないですが、できればシングルツインやもっと言えばシングルデラックスにしたいです。 ただ、この辺は座席数も少なく、いくら平日といえども空きがありません。

と思ったら、出発の数日前にキャンセルが出る場合があるようで、サンライズ瀬戸ならシングルツインの空きを見つけました。 サンライズ出雲に乗る気で米子空港行きの便を予約しちゃったんですけど……特典航空券では日程は変更出来ますが区間変更は無理……。

サンライズ出雲なら米子駅に停車しますが、サンライズ瀬戸はそもそも米子駅の路線を通りません。 サンライズ瀬戸の始発駅である高松駅に、米子駅から向かう…?遠いし時間的にも厳しいです。 ところで、サンライズ出雲と瀬戸は岡山駅で連結されその後はまとめて東京駅に向かいます。 そのため(米子空港から米子駅経由で)岡山駅に移動すればいけそうです。

米子駅から岡山駅にはやくもで移動1するとして、サンライズ瀬戸(上り・岡山駅発)シングルツインの予約を取りましょう。 はい取れました。

サンライズの予約変更

一度予約を取ったあとも、他のシングルツインやシングルデラックスの空きが出ていないかチェックしていました2。 すると、やはり出発数日前、場合によっては出発前日や当日にも空きが出ることがあるようです。

さすがに無職でも当日の空きには対応できませんが、こうしたチェックを続け最終的にサンライズ出雲(上り・米子駅発)シングルデラックスの予約が取れました。 この時期、特に上りだと日の出時刻がすでに街中のためSunのRiseが見えにくく、また長期休暇が絡む時期でも無いので取りやすかったのかも知れません。

結局、当初の想定どおりサンライズ出雲に乗ることになります。 最初に取ったサンライズ瀬戸とは日付が変わりそれに伴い往路の航空券も変更が必要ですが、日程変更だけは無料で何回もできます。サンキューANA

境港観光

今回の目的はサンライズ出雲への乗車です。 とはいえ乗車まで時間があるので周辺を軽く観光しました。

夢みなとタワー

米子空港到着後は「夢みなとタワー」展望室に向かいます。 空港からのアクセスは「はまるーぷバス」で12分とのこと……ですが、これはコミュニティバスということもあり航空便との接続はあまり良くありません。

めちゃめちゃ遠いというわけでもなくタクシーを使うのもな……空港から乗る客は長距離も多いだろうし……レンタカー?すでに飲酒しているので無理です。 ということで、一部はまるーぷバス(夢みなとタワーを通らない路線)と徒歩30分ほどかけてたどり着きました。 路地や海沿いを歩いたりこれはこれで良かった。 なお、はまるーぷバスの運賃は前払いで均一料金100円(現金のみ)です。

展望室内の様子は次のとおり。

展望室内 展望室内

有料望遠鏡 有料望遠鏡

有料望遠鏡にはME-10が付いていました。 JVMA方式の調査のときに電子マネーリーダーも欲しいなぁ~と思い、キャッシュレス対応中古望遠鏡が無いか探しまくっていたことを思い出します(結局探し出せず)。

このあと舞い上がって望遠鏡を覗いたり、記念メダルを買って刻印もしてしまう。 なお、望遠鏡の料金を決済した際に表示されたPayPayの画面(次図)によると加盟店は「興和オプトロニクス」となっていました。 この望遠鏡を作っている会社のようですね。

有料望遠鏡のPayPay決済画面 有料望遠鏡のPayPay決済画面

境港駅周辺

次は境港駅周辺に移動します。 はまるーぷバスでもいけますが……やはり時間が合わないので、最寄りの高松町駅まで歩きJR境線で向かいました。

高松町駅 高松町駅

高松町駅周辺で土に還りかけている自転車 高松町駅周辺で土に還りかけている自転車

境線では交通系ICカードが使えます。 米子駅と境港駅では駅改札でかざし、それ以外(無人駅)では車載の入出場リーダーにかざします。 え、もし米子駅か境港駅で、改札と車載端末の両方ともかざしてしまったらどうしよ……と思いましたが、ちゃんと当該駅では車載端末側は無効化されていました。安心。

なお、米子駅と境港駅以外では進行方向1両目の扉しか開きません。 さらにその1両目に乗車する際は後ろ側の扉、降車時は前側の扉を使います。 さらにさらに、全駅で扉は自動開閉ではなくボタン式です。

境港駅周辺 境港駅周辺

境港駅周辺では、近くのホテルで日帰り入浴を済ませます。 サンライズ出雲の予約はシングルデラックスのため、確定でシャワーカードが貰えますが……慣れない車内かつ時間制限ありの中でうまく浴びられる自信が無いので事前に入浴します。

日帰り入浴施設は夢みなとタワー周辺にもあったのですが、駐車場にいる車の台数が多く混んでいるかな?と思ったので回避。 ちょっと離れた場所に温泉街(皆生温泉)3もありますが、時間的に厳しく断念。

入浴後はお寿司を食べて周辺を散策し、境線で米子駅へ向かいました。

サンライズ出雲

米子駅に着いて無事乗車できました。これがシングルデラックスだ!!!

サンライズ出雲 シングルデラックス室内 サンライズ出雲 シングルデラックス室内

飛行機のエコノミークラスと比べ4大変文化的な空間です。 椅子があって窓を向きながら座れるのが良い。駅に停まったときにホームにいる人に見られそうでちょっと恥ずかしいけど。 また、洗面台がありちょっとしたことでおててやおかおかおが洗えて、歯を磨いたり口をゆすいだりするときも人に見られずできるのが良いですね。

ただ、まるでホテルのような内装で勘違いしてしまいますが冷蔵庫はありません。 ヒエヒエ or アチアチの飲み物が欲しいときは、保冷バッグを持ってくるべきでした。

なお、FLIR Oneも持っていたので撮影してみました(温度については多少誤差があるので参考程度)。 不快に感じることは無かったですが、熱画像で見るとヒーターは結構アチアチ、窓はやっぱりヒエヒエですね。

サンライズ出雲のアチアチヒーター サンライズ出雲のアチアチヒーター

サンライズ出雲のヒエヒエウィンドウ サンライズ出雲のヒエヒエウィンドウ

お酒も持ち込んでいましたが、夕食時に飲み食いしすぎたためかおはらはらがタプタプで1缶しか飲めず。 疲れていることもあり寝よう……としましたが、案の定なかなか緊張、振動、音、光により寝付けません。

緊張は仕方ない。 振動はレール自体というよりも加減速のときに前後に「ググッ」と揺さぶられる感覚に慣れなかったです。 乗車したあともしばらく地震酔いのような、しばらく揺れている感覚がありました。 音はApple Watchで測ったところ55db程度でありこれが列車内であることを踏まえると静かといえそうですが、寝室と考えるとやはり厳しい。 光については主に窓の外から入ってくる光。カーテンを閉めても遮光にはならず、さらに駅を通過するとホームに設置された蛍光灯が点滅する光として入ってくるのでキツい。

結局、数時間うとうとだけで朝を迎えましたがこういったアトラクションとして乗車したのでまぁ良いでしょう。 家に帰って好きなだけ寝ました。やはり復路での利用として良かった。おわり。

Footnotes

  1. やくもの乗車に失敗しても、米子駅からサンライズ出雲(ノビノビ座席)に乗り、岡山駅でサンライズ瀬戸の個室に移動というのもいけるでしょう。

  2. 全手動。無職のプライドでスクリプトは使わない。

  3. 温泉むすめのキャラクターは皆生なぎささん(かわいい、皆生えていそう)

  4. 飛行機と比べてしまうと、ノビノビ座席の時点で文化的な空間です。