その2 編
エアコン掃除 その1では「秋になったら続きをやる」つもりでした。 が、なんとも言えない臭いがしてきて気になります。 このまま秋まで放置?いや、真夏になってから耐えきれなくなってエアコンを止めて掃除をすることになるのでは? そんな思いをするのならいまやったほうがまだマシかも、ということでやります。
使っているエアコンは赤外線リモコンの信号を見るで述べたとおり、「三菱 MSZ-JXV3620」。 分解については下記の動画を参考にしました。
ドレンパンと送風ファンが気になっていたので、そこまで含めて分解しています。 ただ、上記いくつかの動画でも言及されていますが、ファンを外すには熱交換器をズラす必要があり、そうすると熱交換器と冷媒管の接続部に負荷がかかってしまう。 そのため、リスクがあることを理解して気をつけて分解する必要があります。
分解し判明した汚れ具合ですが、まず熱交換器はホコリが被っている程度。 これは表面のホコリを落とすだけにしました。 ドレンパンについては想像していたよりも汚れていない。 送風ファンはハイター漬けにしたのでこれでキレイになるでしょう。
あと、温湿度センサー(と思われる部分)もホコリまみれだったのでキレイにした。
ホコリまみれの温湿度センサー
良かった良かった。 組み立て直しておわりにしました。
その3 編
いやまだ臭いが……。 特に冷房運転で設定温度に達し(サーモオフ)送風運転に切り替わるとき、いわゆる「湿度戻り」での臭いが気になる。 さらに、送風ファンの設置でやらかしたようでちょっと異音がする。
そこで再び分解しました。 今度はめちゃめちゃ素早く分解できた。 そして、熱交換器もまわりを養生したうえで蓄圧式のスプレーで洗浄。 送風ファンも調整し、軸に(ゴムとプラスチックにも使える)シリコングリス塗りました。
その4 編
エアコンと壁の間から水が垂れてきた! これは臭いどうこうの場合ではない。
また分解してみると、ドレンパンから溢れているわけではない模様。 水が垂れてきた場所にはドレンホースは無く、ホースの問題でもない。 上部ドレンパン(だったり後部ドレンパンだったり)呼ばれるところも問題なさそう。 本当の原因は謎ですが、もしかしたら熱交換器を洗浄する際の養生が甘くて壁に水が飛んでそれが出てきたのかも……と思います。 ただ、ドレンパンとホースの接続には不安があり、これは改めて接続し直し、600mLほど水を流して問題ないことを確認。 (水を流したおかげで、屋外にあるドレンホース先端からはゲル状の物体が出てきた。画像略。)
なお、臭いについてはマシになったと思いますが、まだ多少残っているような……。 普段水洗いしていたフィルターを中性洗剤で洗っても効果は無かった。 熱交換器奥のアルミフィンはあまりうまく洗えなかった、また上部ドレンパンも手つかずなので問題はこの辺か……? ここを洗うには一度壁から取り外さないと無理なので厳しい。 まぁ湿度戻りしなければ問題ない、そもそも湿度戻り自体不快なのでなんとかしたい。
去年はどうしていたかな……あまり気にしていなかったような。 というか、「その2」で温湿度センサーをキレイにしてから湿度戻りが多くなっていないか……? 思い返せば、新品1年目も湿度戻りを気にしていたが、2年目からはあまり気にならなくなったような……。 センサに奇跡的なバランスでホコリが積もることでうまくいっていたのかな?
おまけ
分解したときに電装系も確認してみました。
まず電気配線図、
電気配線図
とメインと思われる基板
基板
このうち赤いコネクタの左は「CN104」、右は「CN105」でした(たぶん)。 CN104はHA JEM-A端子、CN105は三菱独自の端子。 CN105にインターフェース(MAC-333IF)を接続すれば、そのインターフェースを介してワイヤードリモコン(MAリモコン、MEリモコン)が繋げられるようです。
ワイヤードリモコン繋いでみたい……。 エアコンにワイヤードリモコンの温度センサを使わせたい……。 いつか家を建てるとき、床下エアコンを使うなどして室内機内蔵の温度センサを使いたくない場合があるかも知れない。 (そのときも三菱のエアコンを使うかは分からないが)それに備えて使い勝手を検証したい。 でも部品代としてインターフェースと合わせて実売2万円ほどはかかる模様。
CN105の仕様は一部判明しているようで、下記ページから情報が得られます。
Hacking a Mitsubishi Heat Pump / Air Conditioner - nicegear blog
https://nicegear.nz/blog/hacking-a-mitsubishi-heat-pump-air-conditioner/
echavet/MitsubishiCN105ESPHome: Mix of MisubishiHeatpump from SwiCago and
esphome-mitsubishiheatpump from Geoffdavis.
https://github.com/echavet/MitsubishiCN105ESPHome
m000c400/Mitsubishi-CN105-Protocol-Decode: Documentaion of Mitsubishi CN105 Protocol of Ecodan Air Source Heat Pumps
https://github.com/m000c400/Mitsubishi-CN105-Protocol-Decode
これらによると動作状態を設定・取得できるようです。 赤外線でどうこうする前にこれを見つけていたら、こっちでやっていたかも。
また、CN105からはコンプレッサー周波数(?)を読んだり、外気温を読んだり(“Ecodan”という暖房給湯用ヒートポンプの場合。エアコンは無理かも)、外部温度センサーの値を読ませたりできるようです。 外部温度センサーを読ませられるのは良いですね、ワイヤードリモコンを使わず済む。 いやでも「ワイヤードリモコンを使う」ということ自体に意味があるのでは……。 そのうち試そうと思います。
今回分解してみて良かったのはこの電装系が確認できたのと、エアコン自体の構造に理解を深められてよかった。 おわり。