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LCSCでハーネスを作った

LCSC Custom Cables Serviceを使った記録です。

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LCSCでハーネスを作ったのカバー画像

LCSCにはCustom Cables Serviceがあります。 「カスタムケーブル」というと電線そのもののカスタムと勘違いしてしまいそうですが、これはいわゆるハーネスを作って(というか調達して?)くれるサービスです。

もちろん国内でも同様のサービスはありますが、(特に個人・小ロット・単発では)見積もりまでのハードルが高い。 自動見積りなど手軽に利用できるところもあるとはいえ、そこでは対応しているコネクタが少なかったり、 圧着のみ(ハウジングは別途手配して自分で挿す)だったりとなかなかうまくいきません。

そこで、LCSCのサービスを試してみました。

図面作成

基本的にはWebフォームからハウジングや端子(コンタクト)を選択していけばそれで良いです。 ただ、今回自分が作ろうとしていたハーネスについては、フォームのハウジング一覧に記載がなく、また結線もストレートではなかったり、空きピンもあったりします。

この場合、Webフォームで選択して~という方法は使えません。 そのため、自分で図面1を描いて送りました。

見積もり

前述の図面で見積もりを依頼します。数量は10本としました。 自分が注文したときは「(おそらく営業時間換算で)48時間以内に見積もり結果を返す」ようなことが書いてあったような気がしますが、いまWebサイトを見るともう少し早く返るようになったのかも知れません。 今回の自分の場合だと金曜の夜に見積もりをお願いして、月曜夕方に結果が返ってきました。

価格を見て「単価」から「もし自前でハウジングやコンタクトをLCSCで調達した場合の費用」を引いて差額を計算し、さらに電線1本あたりに直した差額は……$0.188でした。 この中に電線代(100mm分)と両端の圧着にかかる費用が含まれていることになります。

あくまでこのハーネスの場合であり、他の場合やタイミングによっても多少変わるでしょう。 また、送料は別です。 さらに、後述しますが納期はそれなりに長めなので急ぎの場合は使えません。 とはいえ差額がこれなら自前で圧着する気は無くなってくる……。

なお、送料についてはGlobal Direct Standard Lineで$5.63でした。 (Custom Cables Serviceに限らず)LCSCでOCSは使えません。

支払い

見積もり価格に納得したら支払いに進みます。 支払い方法は(今回の場合は確か14日以内に)100%前払いです。

発送

中秋節を挟んだためか、支払いから発送連絡をもらうまで20日(非営業日も含む)ほどかかりました。

到着

Global Direct Standard Lineでもめちゃめちゃ早く、5日で来ました。 タイミングが良かったんでしょう。

作ってもらったハーネス 作ってもらったハーネス

数量10本の発注に対し、12本届いています。 不良を考えて余分に送ってくれていると思いますが、いまのところ特に不良は見当たらず良かった良かったという感じです。

おわり。

Footnotes

  1. 恥ずかしいので図面は載せません。見返すとコンタクトの指定が曖昧で、この辺はちゃんとLCSCの部品番号とか含めて描けばよかったな……と思うのですが、意を汲んでもらえたようで良かった。