
UPS導入その後
UPSを導入したの続きです。 締めで書いたこれ↓をなんとかする気になったのでなんとかします。
実はUPSから離れた位置に無線APがあり、本当はこれも保護したかった。 LANケーブルは通っているので、PoEインジェクター(下手するとPoEスイッチのほうが安そうだが……)とPoEスプリッタでなんとかしようか。
PoE給電側の選定
PoEによる電力を給電する側から考えます。
まずPoEインジェクタの利用を考えていました。 だいたい2000円くらいで販売されている! 良いですね……と思ったらこの価格帯のPoEインジェクタはIEEE 802.3af(最大15.4W給電/12.95W受電)にしか対応していないようです。
後述する受電側のことを考えると、IEEE 802.3at(最大30.0W給電/25.5W受電)には対応していてほしい。 この辺りはだいたい6000円くらいで販売されているインジェクタなら対応しているようです。
一方、IEEE 802.3at対応のPoEスイッチも同じくらいか+αくらいの価格で販売されています。 じゃあそっちのほうが良いのでは……ということで、下記のNETGEAR GS308EPスイッチを購入し、PoEの給電側としました。
PoE受電側の選定
次はPoEの受電側についてです。
ここで受電する側としては既存の無線AP(ジャンク品として売られていたNEC Aterm WG2600HS)を使います。 この製品自体はPoE受電には対応していないため、PoEスプリッタを介して給電する想定です。
ACアダプタとしてはDC12V/1.5Aという仕様。 それに合うPoEインジェクタとして下記の製品を選定しました。 だいたい2000円くらいの製品です。
ただ、プラグ形状は合っていません。 NEC Aterm WG2600HSのプラグは外径5.5mm/内径3.3mmのため、別途変換プラグを介して接続しました。
実験
PoEの給電側と受電側を接続し、PoEがうまく機能していることを確認しました。 良いですね。
また、停電試験も行ってみました。 PoE給電側がUPSに接続されていることを確認のうえ、UPSが接続されているブレーカーを落としてみます。 すると、PoE給電側の無線APが落ちることはなく、配下に接続されているPCの通信に影響することもなく、無事停電への耐性があることが確認できました。
おまけ: メトリクス取得
NETGEAR GS308EPには簡単な管理機能があります。 SNMPは使えませんが、WebUIが用意されておりそこで各ポートの送受信バイト数やPoE給電電力・温度など多少のメトリクスが参照可能です。
下記のようなWebUIの代わりにCLIから操作する有志のツールもあり、
nitram509/ntgrrc: ntgrrc (Netgear Remote Control) a command line (CLI) tool to manage Netgear GS3xx switch series.
https://github.com/nitram509/ntgrrc
これを参考にメトリクスを収集してGrafanaで見てみるとこんな感じになりました。
GS308EPのメトリクス
まだ寂しい。画面は開発中のものです。
おわりに
UPS導入の発展として、PoEを導入しました。 停電しても無事通信が継続できそうで良かったです。
今回はあらかじめLANケーブル(メタル)で配線されていたのでPoEを使うだけで済みました。 しかし、光ケーブルだけしか配線していませんでした、とかだと困っていましたね。 将来の自宅は宅内も光ケーブルで配線したいところですが、停電時のことを考えるとどうしようという感じです。
蓄電池があったとしても瞬断はしてしまうでしょう。 分電盤の特定回路にUPSを繋いでそこだけ保護する?光ケーブルに加え、PoE給電兼マネジメント用としてメタルのケーブルも配線しておく? いろいろ考えられて夢が広がります。
あわせて読ませたい

丁寧な暮らしです